発信者未満

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ぐるっと千葉

 夏休みに入った。この貴重な40日は卒論のためにレンタルした史料集を読解することに捧げようと思ったが、まさか3時間で飽きるとは思わなかった。自分の一番興味のある分野でこれですか。久しぶりに自分に失望し、気晴らしにゲームをしようと思ったら、モニターがない。お金が無さ過ぎたときに売ったんだった。ちっくしょう。唯一手元にあるノートパソコンの画面には、大きな、それは大きなヒビが入っている。これでゲームをしても、文字がつぶれて見づらいのなんの…
自分のTwitterを見返したら半年前からヒビが入っている。お金がなくて直せなかったのと、収入があっても調査やレポート執筆に欠かせないので手放せなかったんですぅ。


これすき

 なんかこの頃あくびが出るな、と思っていたけど、退屈をしていたのか。本読んだってそんなに集中が続くわけじゃないし、一日をホモビに費やしたら人間として終了してしまう就職活動の話はしないでください。

 そこで私は思いついた。

(ポンッ)千葉県一周しよう。

2022-08-23 (2)

 正確に言うと房総半島一周である。JRの特例を利用した大周り乗車と呼ばれる方法(簡単に言えば、A駅→B駅間の切符を買って、A→Z→Y→X…→Bと乗る方法)で、格安旅行をしようという算段だ。理由は「おいしいものが食べたいから」と「暇だから」。ぼくらが旅に出る理由というのは、案外そういうのが大半なのかもしれない。

 時刻は朝8時。大して早くもない時間に地元の駅から140円分の切符を買って総武線に乗り込む。千葉へ向かう下りの列車は平日にもかかわらず閑散としており、僕は思う!「この旅は余裕だ」と!
 千葉駅は広くて、広い。迷子になりそうになりながらも向かった先は…

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 毎度おなじみ、ラーメン屋さんです。この「松戸富田麺業」は、駅構内で松戸の名店、「中華蕎麦 とみ田」のつけ麺が食べられるということで人気を博している。当然の如く朝ご飯はここで食べることに。
 開店前まで並んで待つ。「並んで待つ」と書いたが、私以外に立っている人間がいない。「行」はともかく、「列」はなしていないので、この状況をなんと呼んだらいいのか分からない。この状態は初めて経験することではない。新規開店のラーメン屋に朝4時に起きて並んだときとか、行きつけの店の限定に間に合うように30分前についたら意外と先待ちがいなかった時とか。そんな時、店の前で佇む私には奇怪の視線が浴びせられる(という被害妄想をしているように思われるかもしれないが、何度もラオ田に顔面を晒されてるんだから、それくらい考えたっていいじゃないか)。でも、駅構内なら安心なのだ。寒くも暑くも無いし、駅の端っこにあるので人通りが少ない。思う存分待てるのである。
 などと独想するのもつかの間、私の後ろには続々と人が並び始める。さすがは人気店。でも、皆さん、こんな平日からラーメン屋に並ぶ人生でイイんですか?
 開店し、食券を買い、15分ほど待ってつけ麺の登場。

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  王道の豚骨魚介つけ麺を、卓上の「おいしい食べ方」を無視して啜り、啜り、啜る。若干の甘みと節のかすかな苦み、そして暴力的なトンギョのうまみを堪能し、スープ割へ直行。スープ割は、ちゃんと専用のスープを作ってるか、単体で飲んで確かめるめんどくささを発揮します。以前行ったつけ麺屋では明らかにだしの素をお湯に溶かしただけの手抜きスープを味わったので…
 麵屋を出て向かった先は「万葉軒」。

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 千葉のローカル駅弁屋である。ここで「トンかつ弁当」を購入。ついでにおさけも購入し、飲み鉄をする準備もできた。いざ乗り込もう。

 あんまり長くなってもアレなので、ここで一旦投稿します。決して記事数を稼ぐための策動ではありません。ただ次の記事に「続きだぜ。」と書きたいだけなんです。

忙しい! 投稿者:シフィリスSouza

 太陽・月・星・そして就活とアルバイトと学業と教職。せっかく金曜日を全休にしたのに、またも休めない日々に逆戻り。
 月曜、授業は午後からだけど朝から学校に向かい、インターンのESを書く。インターンに必死なのは、来年の本選考の時期と教育実習がかぶってしまい、インターンに参加して早期選考に呼ばれないと、一般就職への道が閉ざされるからである。ガクチカを捏造し、趣味を盛り、熱意を盛り、証明写真も…盛る。小学生のころそろばん教室を3カ月サボり続けたときよりも噓をついている。そのくせESで落としやがった○○新聞さんは、一生揚げ物の時にしか使わないと心に決めた。その後授業に参加し、21時近くまで授業を受け、帰宅。
 火曜、朝から大学に向かい、19時まで授業を受け、帰宅。
 水曜、ラーメン店でアルバイト。手が滑り、スープを落としてマジ狂い。相変わらずの客入りにへとへとになって家に帰る。客ってチョーSだよな!帰宅した後筋トレして、ESの続きとレポート。
 木曜、朝から晩まで学校。帰りに家系食って、電車内で気絶。もしくは帰るのがめんどくさくなって連れの家で寝る。
 金曜、授業を入れてない日だけど朝から学校。レポートと模擬授業の準備をやり、22時に学校を出る。
 土日、アルバイト。寸胴が重い。帰宅し、筋トレして、ESとレポート。


姉貴~



 先月下旬から今月は大体こんな感じである。遊びに行く時間も無いし、本を読む時間もない。旅行記を書く余裕もない。ゲームをする余裕もない。非常に文化的な生活ではあるのだが…



 でも、これが幸いしたぜ!一日中何かしてれば余計なことを考えずに済むからだ。高校三年生の時のアレに比べれば、全部自分で解決できるだけまだマシなのだ。山中鹿之助の気持ちになって、頑張ります。





























おしり

大阪は序章に過ぎないんだよ

享禄51532)年、6月。細川晴元政権下における、三好元長と木沢長政の対立は臨界点に達し、木沢長政の居城、河内飯盛山城は三好元長・畠山義尭(長政の元主君)連合の軍勢によって包囲された。細川晴元は長政救援の兵を送るが、包囲を解くことは叶わなかった。追い詰められた晴元・長政は、山科本願寺一向一揆の蜂起を要請。集結した総勢3万の一揆軍は連合軍の背後を襲撃し、壊滅させた。義尭は南河内で自害し、元長は和泉の顕本寺に逃走したが、一揆軍に包囲され自害した。



時は流れ、令和32021)年9月、成年皇族となった私は大阪府大東市四條畷市にまたがる飯盛山に訪れていた。畿内の要所に位置し、前述の戦いの現場となった飯盛山城の跡地を、何度も何度も踏みしめたいと考えていたからである。学研都市線、というカッチョいい名前の路線に乗り、四條畷駅で下車。DSC_2173

 あの四條畷の戦いが行われたことで有名な地である。駅から出ると、目的地の飯盛山は眼前にそびえている。DSC_2174

 がぜん気分は急上昇、まずはふもとの四條畷神社を目指して歩く。



さて、私は虫が大の苦手である。昆虫の画像も触れることができない。それを知った知り合いが昆虫図鑑を広げて追いかけてきた時、本気でそいつにパンチをしてしまったレベルである。そんな私にとって、飯盛山までの数百メートルの道程には既に不穏な空気が漂い始めていた。なんかここ、トンボ多くないか?9月だから当然ではあるんだけど。20mごとに5.6匹は飛んでいる。ふと道路わきに設置された花壇に目をやると、クマバチが花の蜜を吸っている。クマバチが刺さないことは知っている。虫が蜜を吸っているところなんて地元ではなかなか見られない。なのにどうして、どうにもこうにも歩く速度が速くなるのだろうか。

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やっとこさ、四條畷神社までたどり着く。階段を上ると、左手に社殿が見える。尊皇の勇士に中指を立てようと思った刹那、眼前をスズメバチが飛びぬけた。もう泣きそう。あんまいじめんといてください。ネトウヨバチの妨害を受けつつ見事参拝を決行するも、バイトのウヨバチは増える一方。それでも勇気を振り絞り、山にの、登りますよ...

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 ここを進めば、木沢長政や三好長慶と同じ景色が見られ...見られ...見...

 登山道の階段には、クソでかいムカデが私を待ち構えている。数メートル先の木の葉っぱの上にはカマキリがこちらを威嚇している。しつこいスズメバチが私の耳元を飛び去り、いつの間にやら肩によく分からない虫が引っ付いていたことを確認し、Vターン。肩の虫を払い落としつつ、全速力で四條畷駅への逃走を開始した。もう無理。やってられん。大都会だと思っていたが、やはり大坂は化外の地であった。トンボを払いのけ、クマバチをすり抜け、蚊に刺された腕に薬を塗りながら、なんとか電車にたどり着くことができた。何故か時間に余裕ができたので、梅田でうどんを食す。DSC_2182
 大坂の中心地なだけあって、建物を見上げれば首が折れてしまいそうな大都会である。地下街に行けば、涼しいし昆虫のこの字もない。さすが大阪は文明の中心地だな!やはり田園や自然なんてモンはカスである。そうした思いを改めて胸に湛え、次の目的地へ向かった。

 次なる目的地は堺である。三好一族とも縁深い自治都市で、ゆかりの寺が存在する。そのうちの一つが顕本寺。冒頭で三好元長が自害した寺である。降りる駅を間違え、かなりの距離を歩く羽目になるハプニングも、結果として堺の街の様々な見所さんを巡る機会になり、旅の偶然性を体感する。古墳にイキって中指を立てたり、安井町(=道頓)という地名にはしゃいでいるうちに、目的地にたどり着く。DSC_2190
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 寺内は閑散としており(歴史おたくが行く寺なんてどこも閑散としてるが)、檀家の墓が立ち並ぶ。本殿は結構派手な見た目をしているが、これは顕本寺血天井(元長が切腹の際に無念腹と呼ばれる内蔵を引っ張りだす方法を取ったことに由来する)を意識しているのだろうか。
 寺内には三好一族の墓が立ち並ぶほかに、高三隆達の碑石が設置されており、新たな知見となった。

 さて、ここまで来てふと私はこう思った。
「この旅行ルート、三好元長の敗走から自害までの流れを辿ってることにならないか?」
三好元長飯盛山城の戦いに敗れた後、顕本寺に逃走し、そこで自害している。私も飯盛山から顕本寺に移動し(敗走したところまで同じ)ている。

 元長が顕本寺に移動した理由は、彼が法華宗の信徒であったからという他に、堺が三好氏の本拠の阿波に渡海する役割を果たしていたからだと考えられる。三好家は畿内で情勢が不利になると堺から阿波に撤収し、有利と見ると再度堺から上陸するといった作戦を繰り返しており、元長もその選択肢を意識していた可能性がある。

 ......やってみたいな。名誉三好家臣として、阿波(徳島)から堺に上陸するの。



公判に続く

かんげき

 ふと、「はなのけいじ」と入力したら「鼻の掲示と変換されました。これは恐らく、京都府京都市の豊国神社近くに存在する「鼻塚」のことに違いありません。

耳塚とは 朝鮮人からそぎ落とした耳や鼻を供養 | 京都新聞 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/319

 こんな反日的な予測変換を許容することはできません。祖国を愛する普通の日本人として、今後は富士通Japanistに切り替えさせていただきます。

富士通の「親指シフトキーボード」が2021年5月をもって終息 関連ソフトも販売終了へ | https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2005/19/news077.html

どこもかしこも反日だらけだな



 花の慶次といえば、パチンコかぶき者、前田慶次の生涯を描いた大人気漫画ですね。ゲームやラジオドラマ、パチンコと多方面にメディア展開する人気作品です。彼のような派手な格好をしたかぶき者の動きを取り入れた踊りを、阿国という女性がかぶき踊として創始しました。ようやく本題の歌舞伎の話にたどり着きましたね。男の話は長い(森喜子)。
 そんな歌舞伎を観る機会がありまして、銀座の歌舞伎座へ向かいました。演目は三国志。正確には『新・三国志関羽です。



 三月の演目は他に江戸時代のなんか人情物みたいな奴と、川中島の戦い石川五右衛門があったのですが、江戸時代のドラマを流されても…って感じだし、後ろの2つは夜の演目だったので、午前中に開演する三国志を選びました。
 ちなみに、三 国 志 は 全 く 分 か り ま せ ん ! 関羽って誰?劉備は聞いた事あるけど、張飛に至っては初めて聞きました。桃園の誓いって、三好長逸三好宗渭、石成友通の3人の誓いじゃなかったんですか?
 そんな不安もあり、会場ではセリフの合間にイヤホンから解説が流れる音声ガイドに加えて、筋書きを購入し、万全の態勢で席に着きました。ふと周りに目を向けると、見渡すばかりの白髪ハゲ白髪ハゲ、ババアとジジイ。戦慄する。歌舞伎といえば老人の娯楽のイメージがあるが、その通りに、会場には年金強奪者しかいない。私も祖母と来ていたので、変わらないんですが…。
 全く知らん時代を描いた年配向けとされる娯楽を、果たして令和のシティ・ボーイたる私が見て本当に面白いと思えるのか…。開演を控え、暗くなる劇場はまるで私の心のよう。
 幕が上がり、初めに現れたのは語り部「ら・こんちゅう」。あとから調べたところ、三国志演義の著者、羅貫中の子孫を演じる市川中車張飛の役も演じている)が昆虫好きだからこの脚本になったそうで…というところまで調べて、市川中車香川照之氏だという事を初めて知りました。関羽役を務める主演は市川猿之助だし、なんか銀行員多いっすね。「ら・こんちゅう」の語りで、後漢末期の様相が語られます。
 助かりました。本当に三国志の時代背景が分からなかったので。黄巾の乱や、宦官の専横、董卓呂布の台頭から曹操の登場までが分かりやすく解説され、胸をなでおろしたところで、主演の関羽劉備張飛が登場し、物語が始まります。あらすじを書いていたら日が暮れてしますので、これ以上は書かないことにしましょう。


 

  感想

 主演の登場、ハケ方は特別仕様になっていて、床がせりあがって出てきたり、花道から登場したりと、見ていて飽きることはありません。セリフも時代がかったものは少なく、内容をはっきりと理解できました。呉国太や香渓といった女性たちの活躍も描かれますが、女形ってすごいですね。彼女たちが彼らであることを全く感じさせませんでした。デカいけど。
 2時間の公演はあっという間にフィナーレを迎えました。殺陣あり、笑いあり、涙ありの演劇のクライマックスは、猿之助による宙乗り。桃の花びらを舞い散らせながら、拍手と共に去っていきました。
 非常に短い2時間。飽きが来ることも眠くなることもなく、最後まで楽しみながら観ることができました。歴史ものだからというのもあるでしょう。また鑑賞の機会が訪れることを、心から待ち望んでいます。

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(ここからは余談です)

 中国史には全く詳しくないので、『新・三国志』で描かれた内容はどこからどこまでが史実で、創作なのだろう?と疑問に思いました。特に、蜀の建国と主役の3人との関わりがよく分からなかったので、史学科にあるまじきWikipediaでペラペラ眺めてみました。…うん。よく分からない。でも、一介の素浪人みたいなのが国を建国したわけではないという事だけはわかりました。もっと勉強が必要ですね。こんなのでアジア史の単位をどうやって取ったのか、今となっては皆目見当もつかない。

 購入した筋書きの本には、『新・三国志』だけでなく『信州川中島合戦』や『石川五右衛門』のあらすじも書かれており、なんと『石川五右衛門』には三好長慶が登場するのです。筋書きを眺めていたところ、足利義輝の下に参上した武士、管領の三好修理大夫長慶」として登場しました。ちなみに三好長慶管領を務めたことはありません。当時管領の役職は形骸化しており、彼の元主君であった細川晴元や氏綱も、管領に就任した事実はないという研究もあります。というか、公式には「三管領家」と呼ばれる家柄の人間でなくては管領になれず、三好家はその中には入っていません。
 いや、歴史を基にした創作物にけちをつけるのは野暮なんですが、わざわざこんなことを書いたのは、浜野卓也氏の歴史小説、『黒田官兵衛』にも、似たような記述が出てくるからです。そこでは1568年当時の畿内情勢として、「表向きは一応、三好長治管領を称して一一ヵ国を領有している」という記述がなされています。しかし、三好長治は当時はまだ15歳で、三好家の当主は三好義継でした。前述の通り管領職を三好家の人間が称したことは無く、「一一ヵ国を領有」というのも、領有の定義がなかなか難しいですが、ここで想定される11カ国(山城、大和、河内、摂津、和泉、阿波、讃岐、伊予、土佐、丹波、淡路かな?播磨は「大きな侵攻がない」とあるから違うはず)のうち、少なくとも丹波は内藤宗勝(松永長頼)の戦死によって奪われていますし、畿内五か国(これも完全支配かは怪しい)と阿波、讃岐の二か国以外は、「影響力を行使できる」程度でした。これを領有というのは難しいでしょう。つまり、上記の説明はムチャクチャなのです。
 三好長治を当主としたのは、当時義継は松永久秀と共に三好三人衆や阿波三好家と対立していたので、阿波三好氏の当主であった長治が一般的に当主と認められていたと解釈した可能性も考えられますが、そこまで三好家に詳しければ「三好長治が管領を称して」なんて記述にはならないはずです。
 余談の方が明らかに長くなってしまいましたが、何故、三好氏の当主が管領と解釈されたのか、という疑問が発生したという事です。桃園の誓いは三好三人衆じゃなかったのかという謎のつまらないボケは、ここに繋がっていたんです。解決したら、また記事にしようと思います。

ザッカンバーグ

 進撃の巨人の新OP、薄々感付いてはいましたがLinked Horizonではありませんでした。かなちいね。『絵馬に願ひを!』から早一年。今年は何か供給があるのでしょうか。アプリ化とかふざけたこと言ってるから、あんまり期待はしてないんだけどね。
 大河ドラマ、『駒殿鎌倉殿の十三人』が始まりましたね。それに加えて、アニメ『平家物語』の地上波放送。今年は歴史上で日本中世史が最もアツい年だと思っています。これなら領域型荘園制も観応の擾乱も永原慶二も網野善彦応仁の乱も大ヒットですね。いや、応仁の乱はもう大ヒットしましたね。個人的には『応仁記』をアニメ化したらいいと思います。ホモ要素があるので、一部の層からは大人気でしょう。もとなが(安富元綱と神保長誠のカップリング)尊い…。これだけのヒット要素があって日の目を見なかったら、多分日本中世史は世界が終わるまで日本史の中で最も根暗が専攻する時代になると思います。手首を賭けて言います。
 すべての課題が終了し、春休みがやってきました。もう大学二年生も終わってしまいます。今まで何をやっていたんでしょうか。考えれば考えるほど、2020年の損失がデカいですね。大学もほとんど行けなかったし、Twitterは凍結が怖くてモバイルではほとんどログインできなかったし。後者は自業自得なんでしょうか?いや、Twitter社が悪いっすね。ちょっとコロロのこと呟いただけでカチンコチンにしやがって。とりあえず人生の補填をするために本をたくさん借りてきました。頑張って読みます。
 
 やはり文章が書けない。2本指打法も抜けない。タイピング苦手です。日本語以上に苦手。チバのソザトラマンは弱いな!あっあっシュワちゃんシュワちゃんだ 野田市守ってやんねーぞ!野田とか埼玉も欲しがらねえだろ 玉も竿もでけえなお前 タマがデカいんすかね?ナニは小さいですよ 何?なんつったお前!? 淫夢語録しりとり 終われ

キーキ!

 危機は人を文豪にする。私はこう確信している。浦和のあの人とか、最近右翼に転向したあの人とか、まあみんな身内なんだけど、大学受験という危機の中で書いた文章には味がある。彼らは何故これらの記事を消してしまったのだろうか。いや、この記事を書くにあたって過去の全ての記事を消去した身が言えることではないんだけどね。アタシも受験期はいろいろあって心やお尻や腕がプルプルしていたので、駄文を重ねに重ねていた。というか今現在、単位取得に欠かせない課題を前に四苦八苦しており、そういった点では三年前から何も変わっていないともいえよう。でもそう考えてみると、変わらず右翼のあの人は特段危機に陥っているようには見えないけど、相変わらずの名文ですよね。安倍政権の退陣、菅政権の短命、岸田政権の誕生でネトウヨが危機を迎えているとも考えられまスガ(笑)。

 そんなことはさておき、このブログを復活させた理由について。秋学期、週4大学週3バイトで、休みのほとんどない淫乱フルスロットルな日々を過ごしてまいりました。向き合いたい。趣味に向き合いたい。その一心で、やっと冬休みを迎えたんです。ふたを開けてみれば、試験勉強、期末課題に追われる年末年始。大根でも入るんじゃないか?と疑いの目を向けたくなるような忙しさ。とりあえず進撃の巨人の新規OPの感想だけでも書かせておくれ……と思いまして。あと、Twitterだけではどうしても取りこぼしてしまう日々の感想とかを余すことなく残して置ける場所ってそうそうないんだよね。

 多分数回で飽きると思いますが、お付き合いいただけると幸いです。

故郷に錦あり、母校に二心なし

 お久しぶりです。執筆開始日は野獣の日なので全文淫夢語録で書↑かね?と思いましたが、二重の意味でキツいので諦めました。その代わり、行き所さんを失った下書き第一構想が見え隠れしていたり。

 地獄のようなレポート期間が終わり、ストレス発散に購入した本を眺めるだけの日々に嫌気がさす中、久々に日焼けの機会が訪れた。以前何度か出身高校からの依頼で受験生の後輩へのメッセージとか勉強法とかのご高説を垂れさせていただいていたのだが、その謝礼を用意していると連絡があったのだ。
 ほうほう。時給931円で働く身としては、臨時収入があるのは嬉しいこと。以前は図書券1000円分で母校のチラシに肖像権を売り渡していたので、今回もそんな感じかな?と思ったのだが、出向いて現金か郵送で商品券を選べとのお達し。3項目の「担任のT先生に寄付する」は無視するとして、このクソ暑い中出向けるかよとも思ったけど、現金の誘惑には勝てず。
 学校の最寄り駅を降りて、酷暑の中をとぼとぼ歩く。あはは、苦しいじゃありませんか。長い冬の戦争の記憶が色濃く残るためあまり覚えてはないのだが、この通りは死ぬほど暑い。あと、日光が目に刺さって、大声で泣いてしまいそう。ドンキで安いサングラスでも買おうかな?
 絶賛試験休み中の高校周辺に人影は少ない。高校に臨む公園を通り抜けていると知った顔が一つ、二つ。まさか隣接する公園が喫煙教師のメッカ(アジール?)になっていたとは、卒業するまで気が付かなかった。俺に漢文教えてくれなかったそこのダディーそっくりの古典教師、お前、一生恨むからな。
 狭い校庭には運動部の影。テニスは密接にならないからあまり割を食っていないのかもしれない。受付の事務員に要件を告げると、来客用のロビィに通される。そこは生徒立ち入り禁止のエリアで、つくづく私はこの高校の生徒ではもうないのだということを思い知らされる。
 担任が登場、黒マスク。あたしゃアンタを見損なったよ。と思ったが、ホラチラホラ通り過ぎる影を見ているとオッサンの黒マスク率は高い。黒マスク=メンヘラの方程式を知らない連中にとっては何の抵抗もないのか?少なくとも私はするつもりは毛頭ない。多分。
 彼は日本史教員。史学科志望の受験生であった私とは相性が良く、センターの時も赤門の前で熱い激励を受けたもんである。開口一番に飛び出してきたのがこの数か月の愚痴。お疲れさんです。彼は受験指導もしている割に大学の現状には疎いらしく、数少ない授業以外はすべて収録配信の授業であるといったらおったまげていた。「学費泥棒だなそんなの」入試で「猪苗代」が書けなかった私に「バカじゃねえの?」と言い放った彼は違う。自分の関係ないことに関しては日和見を貫かない彼の姿勢を私は見習いたいと思う。
 話は級友の進学先に移る。誰それはどこそこに行っただの、あいつは浪人してるだの。そんな話生徒にしていいんですかね?今年は徹底した不作だったようで、「あいつがあそこ受かってくれりゃなあ…」を3回ほど聞いた。
 私はある文科系のクラブに所属していた。名実含め2年間部長をやっていたので思い入れがあるのだが、新入生が1人も入らず廃部寸前らしい。ヤバいっすね。今年は文化祭もないので宣伝もできない。今度顧問にも話を聞いてみよう。
 再訪の意思を伝え校門を抜けると、すげーいい天変地異。原初の世界とよく似た色をした空は、現下の状況など素知らぬ涼やかな顔をしている。早く元通りになんねえかなぁ。