まあ、いい。これは充電期間だ。過酷な受験を終え、春からの新生活を待ち、そして未だに消えない火種を燻らせている俺に許された、僅かな時間だ。だが、これを無為に過ごすとほんとにボケてしまいそうで怖い。試しに受けた大学の過去問を開いたら英語が全く読めなくて、泣いちゃった。
中華ソバ伊吹。まあ、お察しの通りラーメン屋へ。昨今はやりの｢濃厚煮干し｣の巨頭だ。一年近く行きたいまま放置されていて、その上先日テレビで放送されてしまい、行列が増えそうでさらに行きづらくなってしまっていた。時間は掃いて捨てるほどあるのだが、思い立ったが吉日という質で、ここへ。
開店40分前に到着して、並びが16人。そのまま並んでいると、なんと私が先頭になった時には並びが38人になっていた。平日の昼間、大して栄えてもいない板橋にようこんなに人が集まるもんである。個人商店が軒を連ねるのんびりした街で借金取りのようにラオタが列を作る図は異様だ。
50分ほどの待ちで入店。あんまり待たなかったなぁ〜(調教済)。
煮干しソバ +ノリ+味玉(値段は野暮なので書かない)
炊き込みご飯 あんまり煮干し要素はなく、胡椒が効いている。
和え玉 最近よくある替え玉に具と煮干油を加えたうめーやつ。混ぜた後は、油そばっぽく食べても、スープにドボンしてもよし。
12分で目の前から消し去り、退店。美味かった。弟子が出した店よりもやや魚っぽく、これはブレなのか元の味なのか気になるところ。煮豚の甘さで煮干の苦味を引き出すのは昨今の煮干ブームで誕生した店には見られない特徴だった。
さて、この店の向かいには親水公園がある。
釣りができるとは驚き。幼い頃に一度だけ連れていかれた釣りは極寒の公園でプールを釣り堀に仕立てあげた釣りとも呼べないようなもので、それ以来祖父からの釣りの誘いは断固として拒否しているが、こんな場所に連れて行ってもらっていたら違ったかもしれない。
だんだんと春めいてくる気候にコロナ休校のガキどもが病気を恐れずはしゃぎ回っているが、それは動物も同じようだった。
かわいい。出来れば親子で泳いでいるのが見たかったが、そういうのは三郷辺りに行けば見られるだろうか。池の壁面の澱みをつついて餌をとる様を見て、FFAでのリス狩りを思い出す私は、やはりまだ老人にはなっていないのだろう。
電車に乗って、帰路につく。途中で寄りたい場所は沢山あったが、KKO(キモくて金のないおたく)なので、今回は諦めることに。BOOK・OFFでのバイトが決まったら、また来よう。
